カードキー複製の値段はいくら?相場と価格を決める要因
カードキーの複製にかかる値段は、一般的な合鍵作製とは異なり、その相場は「数千円から数万円」と非常に大きな幅があります。なぜ、これほどまでに価格が変動するのでしょうか。その値段を決定づける最も大きな要因は、複製したいカードキーの「セキュリティレベル」です。まず、比較的安価に複製できるケースです。カードの裏に黒い帯がある「磁気ストライプ式」のカードキーや、セキュリティレベルがそれほど高くない簡易なICカードの場合、専門の鍵屋で複製することが可能です。この場合の値段の相場は、一本あたり三千円から八千円程度です。作業は、元のカード情報を読み取り、新しいブランクカードに書き込むというもので、数分で完了することが多いです。一方で、値段が高額になるのは、高度な暗号化技術が用いられたICカードの場合です。代表的なものに「Mifare(マイフェア)」といった規格があり、これらのカードは単純なコピーができないようになっています。特殊な技術や機材を使って複製を行うため、作業の難易度が格段に上がり、値段も一本一万円以上、場合によっては数万円に達することもあります。また、そもそも複製が不可能で、メーカーに「純正キー」の作成を依頼するしか方法がないケースもあります。この場合は、メーカーへの発注手数料や純正キーの部品代がかかるため、やはり一万円以上の費用を見ておく必要があります。このように、カードキーの複製値段は、そのカードがどれだけ「破られにくいか」という防犯性能の高さに比例します。もし、業者から高額な見積もりを提示されたとしたら、それはあなたの持つカードキーが、それだけ安全性の高いものであることの証左でもあるのです。