鍵屋さんに並んでいるブランクキーをよく見ると、ヘッド部分に「H248」や「M382」といったアルファベットと数字の組み合わせが刻印されていることに気づくかもしれませんが、この型番(品番)は単なる商品管理コードではなく、その鍵がどのメーカーのどのシリンダーに対応しているかを示す重要な情報源となっています。日本では主に「FUKI(フキ)」や「GSS(クローバー)」、「TLH」といったブランクキーメーカーの型番が業界標準として使われており、例えば「H」から始まる番号はホンダ車、「M」はミワロック、「H」は日立など、ある程度の規則性(メーカーによって異なる場合もある)を持って分類されています。この型番さえ分かれば、ネット通販で同じブランクキーを検索して購入したり、鍵屋さんに電話で在庫確認をしたりすることが容易になり、「ギザギザの鍵なんですけど…」と曖昧な説明をするよりも遥かにスムーズに話が進みます。また、この型番は鍵の「溝の形状(キーウェイ)」を特定するものでもあるため、同じ型番のブランクキーであれば、メーカー純正品でなくても互換品として使用できることが保証されており、安価なサードパーティ製を選ぶ際の指標にもなります。ただし、同じ車種やドアノブでも年式やグレードによって溝の向きが逆(リバース)だったり、微妙に溝の幅が違ったりする類似型番が存在するため、素人が型番だけで判断するのは危険な場合もあり、最終的には現物の鍵とブランクキーの断面を見比べて確認することが不可欠です。もし自分の持っている鍵のブランクキー型番を知りたい場合は、合鍵を作った際に鍵屋さんに聞いてメモしておくか、合鍵のヘッドに刻印されている番号を確認しておくと、将来的にスペアが必要になった時や、おしゃれなファッションキーを探す時の強力な手掛かりとなるでしょう。